杉板戸は、シーダ・バーンに私たちが入居する段になって、 建具がないことに気付きました。足場やシートも設置されたままでしたので、何とかなると。 何とかしてくれたのは、農家出身の大工さんでした。 大工さんたちも、日ごろの腕前を競うように イロイロなアイデアを出してくれました。 もともと、シーダ・バーンのコンセプトは、 「重厚な自然素材に包まれた土瓶型住宅」ですから、 戸一枚、おろそかには出来ません。 素材そのものが持つ保温、調湿等によって生活を守ってくれるもの。 引き戸にしろ、扉にしろ、選び抜いて、デザインしました。 ↓の画像、大きな分厚い扉を開けると戸玄関土間で、急な来客時に助かります。「靴のままで、どうぞ。」、「靴のままでいいんですか。」あるお施主様がお客様でお見えになった時の会話です。ご自宅が出来た時、「靴のままで、どうぞ。」と早く、言ってみたいとおっしゃっていました。ステンドグラスがはめ込んでいるある戸は、引き戸です。家族用の内玄関です。玄関土間にお客様がいらっしゃても、お互い邪魔することなく、出入り自由です。
(左)厚板の突き上げ板窓(中)開き扉が現場に届いた状態。兆番と握りだま、鍵を現場でつけていきます。 (右)厚板の突き上げ板窓の三段窓