完全な人工材料ではありませんが、シーダ・バーン型住宅で 随一つかっているのが新しい工業建材、モクセン板があります。 通常、貫(ぬき)工法というと、竹を編んで土壁を塗るというイメージがあります。 それを、貫(ぬき)と貫(ぬき)の間に、いれました。 もともとは、ビル等のセメントの下地材として、 断熱、調湿や保温に使われていました。おまけに重いので、 それなりの 強度もあると思いました。 モクセン板のもつ防音、特に中音域が得意分野で、 宝塚歌劇場の舞台裏にも 使われています。また、最近では伝統工法の酒蔵改修に、「木繊板+ 貫(ぬき)」の事例にも拡がっています。
柱が1,2年たつと、やせてくるので、楔(くさび)を締めて、 モクセン板の上に、漆喰やケイソウ土を塗ることが出来ます。 昔の土壁つくりの家と同じです。 茶室で土壁の一部が衣装的に残していますよね。 シーダ・バーンでも、このモクセン板を荒壁にみたてて、 このままで、お使いになっていらっしゃる方々もたくさん いらっしゃいます。
○モクセン板イロイロ