伝統工法の木面格子は、耐震補強になります。 日本建築では、平安時代の蔀(しとみ)戸として 開口部上下2枚の上半分を開けたり閉めたりして、 採光・通風に使っていました。 小学校の社会科の教科書にも出ていましたよね、 「壁」というよりも、建具として使われてきました。 これを柱間に入れて使ったのが、面格子壁です。 「面格子壁」は「土塗壁」等とともに、 伝統工法の壁倍率が認められました。 木の粘り強い性格を利用し、耐震性も確保した上で、 部屋と部屋の連続性を声高に主張するのではなく、 穏やかにつなぐことができます。ポーチのような、半屋外的なところでも、 大活躍してくれます。 たて横という面格子も設計していますが、 阿弥陀に組んだりもしています。 間仕切り、本棚や飾り棚兼用にもしています。