2016年11月25日
2014年火曜日晴れ。
「モールトン・30年目の出会い・3」
kikutake(師のKt先生)とmoultonの共通項の本質は何か?まず考えられるのはデザインでの構造表現。同級生だったと言うHd教授によるとkikutakeは「鳥居のような柱は、座屈を貫で抑えるという・・やっているうちに日本的になってしまうのが彼らしい。大抵の人は日本的なプロポーションを学ぼうとするが、力の流れまでは考えない。」という。建築も自転車も力の流れを考えなければ成り立たないのは当たり前だが。
2013年月曜日雨。
CBの陶器製シェード |
日本に限らず芸能界では世襲という継承文化がある。もしこれが純粋芸術やシビアなスポーツともなれば誤魔化しがきかない。そこで建築家の世界であるが、どちらかといえば純粋芸術の分類に入るということだろう。二世建築家など、うまくいったためしがないからだ。
朝から一歩も家を出ないことにする。1か月の現場詰めとこの2,3日の連休の追い込み疲れを癒すため。もちろん、番頭やバトも同じ様子で、少なくとも朝は休もうと。昼前から丹人の荷物おろして、昼食は鶏ソテーチーズ載せ。給与作業のあと、14x邸スケッチ本格化、C,D,E案。夕食ボタン鍋。
ストーブ前にしっかり陣取るアヤコ |
トランシット チバ:「どうしましょう?シゥーはそろそろ来るけれど、まだ30分ありますが・・。ワイヤーがないので石セットできません。」
先生:「そうですね、トランシットもってますか?」
チバ:「はぃはぃ、もって来てます。」
先生:「それやったら建物の最終位置出しできますね。」
チバ:「できます、できます。」
先生:「トランシットをセットして、直角出しましょう。」
チバ:「どこから始めますか?その地点に据えて測量しますから。」
先生:「それが不等辺四角形の敷地の配置がとっても難しいんです。1週間考えてもアイデアでませんから。南は予定通りですが、北側の東西が30センチ東によって、みかんの木あたりが窮屈で。その分道路側は少し余裕あるみたいですし。まるで平行四辺形かと思ってしまって、あちらを立てればこちらが立たず。どう調整したらいいか、実際にやってみるしかないんです。」
11y邸 池塗装 |
まずは建物を東の隣地擁壁に平行にする判断でいいか。そうすると、池のほうにこけてくるので、その分全体に34センチ北側に移動する案だ。結局そのこけた寸法と移動寸法が合っていて、全体が収まるラッキーな展開となった。最近人からベテランと呼ばれたりしているが、これなんかやはりカンが働いた成果だし、自称ベテランになったなぁと感慨。神経戦を終えて午前終了。買い置きの現場デリバリ弁当昼食、昼寝。午後、シゥーが入場。図面くださいと言われるが、その図面が修正し切れていない。配置も最終決定伝えなければ。もうここまで来ると、誰にも相談できない程微妙なことばかりで、最早孤独な決断せざるを得ない。このラインでやります。まずはこのグリーン色の部分掘ってくださいと、ボールペンで色分けして旧図面の手直したものを渡してしのぐ。そのうち14時11yご主人入場。よくぞ、おいでくださいまして・・孤独な決断せずに済みました。池の端の微妙に近接のところ、東の擁壁とのゆったりとしたスペース、北東のみかんの木、畑のスペース等々位置関係をご説明、納得いただく。それから基礎の変更、文字通りの束石として自然石使用など説明。場所によっては切り石は階段段鼻に。
11y邸 発掘石 |