昨今草
さっこんそう
2015年3月29日(日)雨のち曇り。
「バックページ~命日の記憶・7」
成毛滋、2007年3月29日、1947年生の60歳、大腸がん。60年代後半のロックムーブメントの頃から、日本のロックギター・ミュージシャンとして、名前と長髪だけは轟いていた。家柄もいいと。でも、外国から無数のミュージシャンが洪水のように入っていた。同じ日本人、彼もそれを受け止めるので精一杯だっただろう。今、見聴きすると、かなりな力量の持ち主。恐れ入ったのは、滑らかなギター講釈だ。指先から頭まで、優秀だったんだろう。資料によると「彼は手が小さかったため、ネックを削って薄くした。高価なストラト・モデルに似せて塗装を施したこのギターで、数々のコンテストで優勝。本物のストラトを持っていたバンドにも勝ってしまった。」70年代は確固とした地位を築いていたのかもしれないが、アイリッシュ・タレントには及ばず、ハゲおじさんに熟した晩年は不遇だったか。あの鳩山兄弟の従兄弟でもあった。