昨今草
さっこんそう
2015年3月5日(木)晴れ時々曇り。
「バックページ~命日の記憶・1」
建築写真家の二川幸夫。2013年3月5日、1932年生の81歳、腎盂ガン。早稲田大学卒業後、社寺仏閣でなく日本の民家に目をつけ、いや写真を撮って若くして一躍有名に。戦後のアメリカナイズにもかかわらず、直感主義、現場主義に命運をかけた姿勢には脱帽する。シーダ・バーンには豪華本「木の民家ヨーロッパ」が今もに鎮座する。
※「バックページ~命日の記憶」を昨今草に開設した。いずれ廻日録と合体すればよい。この寒い季節かどうか、複数の同世代の建築家の訃報を知った。懇意でなくも、ひと時の感慨にふける。近年そういう思いが増えてきたのは、自分自身の年齢がさせるのだろう。この感慨を言葉にしておくのも悪くない。backpageは、故人を振り返った記録という意味に捉えた。